藍島地区 急傾斜地維持工事施工
~信頼と実績で明日を拓く 山本建設~
福岡県北九州市小倉北区藍島(あいのしま)地内にて急傾斜地の補修工事を行いました。
藍島には今まで行ったことが無く、
事前調査の時に初めて訪れました。
交通手段は渡船となり、
小倉渡場から馬島を経由して藍島へは、
約40分の乗船となります。
皆さん、藍島(あいのしま)に行かれたことは有りますか?
「猫が多く住んでいる島」
「漁業が盛んで釣り人が多く訪れる島」
などがあるかと思います。
毛並みの綺麗な猫がたくさん居て、
お腹が空いているのか、
人の姿を見ると寄って来ます。
私は何も持って居なかったので、
他の人のところに行ってしまいました。
そんなもんですね。
9月はウニ漁がシーズンで現場近くの漁師さんが朝獲りたてのウニを仕分けていました。
優しい漁師さんで「食べてみる」と、とても美味しいウニを頂きました。
食べられたことが無い方は、一度召し上がり下さい。
今回の現場
今回の現場は重機が入れられず、
ほぼ手作業での工事でした。
もちろん交通手段は船となります。
機材・材料を考えると渡船での移動は
出来ないため、藍島の漁業協同組合に漁船をチャーターしました。
出入港は若松区の安瀬からで、
片航約20分程度で藍島に到着します。
藍島港にはクレーンが備え付けられており
荷下ろし、荷積みはかなり助かりました。
また、軽トラックをお借りして現場までの運搬となりました。
今後、藍島にて工事をやられる業者様のご参考になればと思います。
工事設計内容
- 構造物取壊し t=100㎜ W=1,300㎜ L=8m A=10㎡
- 人力埋戻し t=100㎜ W=1,300㎜ L=8m V=1㎥
- 張コンクリート t=100㎜ W=1,300㎜ L=8m A=10㎡(設計強度 18KN)
まずは、既設コンクリートのはつり工事です。
設計値では厚さ100㎜となっていましたが、
かなり分厚く、測ってみると300㎜程度と
設計の三倍の厚さが有りました。
そして硬い。
重たいスーパーピックにてどんどんはつっていきます。
コンクリート殻は土のう袋に回収し、撤去します。
コンクリート殻撤去後、埋戻しの寸法を
確認、これもまた設計値では100㎜と
なっていましたが、深い所で700㎜ありました。
施工幅1,300㎜設計に対し、
1,150㎜実測だったため、当初設計より変更も生じました。
準備している埋戻し材(再生クラッシャーラン)が足りないです。
早く手配しないと漁船チャーターの
関係があるため、追加で、3.0㎥対応しました。
いつもの工事ですと難しく無いことも、ここは島です。すぐに対応出来ません。
材料の持ち込みも土のう袋(約150袋)、
運搬は漁船、1回に積込み出来る量も限られます。
また、漁船も1往復させるとお金が掛かかるので、何度も使用する訳には行きません。
段取り良くやらないと仕事に携わる皆に迷惑が掛かります。
プレッシャーを感じながら頭を働かせます。
人力での埋戻し作業も無事完了し、
最後に張りコンクリートの打設です。
記事タイトルにもあるように現場は
急傾斜で、コンクリート材料を
練り混ぜる場所から打設する現場までは
30m程離れており、一輪車にて材料を運びます。
勢いをつけ一気に駆け上がりますが、足腰が鍛わります。
情けないことに次の日は筋肉痛でした。
皆のお陰で綺麗な仕上がりで完了することが出来ました。
最終日は残作業、処分物と資機材の撤収です。
港まで約1㎞離れており、軽トラックで何往復もします。
藍島地区には産業廃棄物の処分場が
無いため、漁船に積込みこちらに引上げ運搬、処分しました。
色々と問題や予定外のことがありましたが、
無事現場を完了することが出来ました。
藍島では、仕事だけではなく良い経験となりました。
この記事を書いたスタッフ
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北九州市を愛し、人を愛し、家族を愛し生きる、ラーメン大好き男。
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「飛躍(辰)の年」昇龍のごとく舞い上がり、大きな成長を目指しております。
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