1級土木施工管理技士研修会(第5回)

~信頼と実績で明日を拓く 山本建設~

第5回目の研修会を終えました。

試験当日まで残すところ、約1ヶ月となり、研修会の雰囲気も変わって来たように思えました。

ちなみに2級土木施工管理技士の1次試験は、2024年6月2日(日)に行われております。

昨年より出題数が多くなったと聞きました。

受験された方、お疲れ様でした。

今回は、「軟弱地盤の処理(土工)」について学んで来ました。

軟弱地盤の処理

軟弱地盤は一般に粘土やシルト(粒径0.074~0.005mm)のような微細な粒子を多量に含み、間げきの大きい有機質土または緩い砂などのように高含水量の土層によって構成されている地盤をいいます。

間げきには一般に水が充満しているので、荷重を受けると間げき水圧が上昇して安定性に問題を生じ、また圧密や流動を起こして沈下などによって被害を受けるので適切な対策が必要となります。

軟弱地盤の処理工法

処理工法として採用される主要な工法は、以下の通りです。

  • 表層排水工法
  • サンドマット工法
  • 敷設材工法
  • 添加材工法
  • 掘削置換工法
  • 強制置換工法
  • 押え盛土工法
  • 緩斜面工法
  • 盛土補強工法
  • 軽量盛土工法
  • 漸増載荷工法
  • 段階載荷工法
  • 盛土荷重載荷工法
  • 大気圧載荷工法
  • 地下水低下工法
  • サンドドレーン工法
  • ペーパドレーン工法
  • サンドコンパクションパイル工法
  • バイブロフローテーション工法
  • 深層混合処理工法
  • 石灰パイル工法
  • 薬液注入工法
  • 矢板工法
  • 打設ぐい工法
  • スラブ工法
  • カルバート工法

沈下対策、安全対策、地震時対策等、各工法での効果が違うので、現場に応じた工法を選択することが重要となります。

最後の出題に際し、ここでは、4工法を説明します。

押え盛土工法:盛土荷重によって盛土の下の部分の軟弱層が横方向に流動し、盛土の外側の地盤が隆起します。
この場合盛土の外側に、地盤が隆起しようとする力とバランスのとれる重さの盛土を施工すれば、軟弱地盤は平衡を保ち破壊を起こさないように出来ます。

サンドドレーン工法:厚い軟弱地盤に砂杭を打設し、軟弱地盤から間げき水を脱水しやすくすることによって、圧密を促進させようとするものです。砂杭を打設する前に地盤の表面に厚さ0.5~1.2mの砂層を敷きます。
この砂層を「サンドマット」といいます。
砂杭を通じてにじみ出ている間げき水を、盛土外に流出させる役目をしています。
なお、ドレーンとは排水路を意味しています

サンドコンパクションパイル工法:砂地盤の改良工法と粘性土地盤の改良工法の両方に用いられるという特徴があります。
マンドレルとして内管・外管をもつ二重鋼管を地盤に打ち込み、外管の中に砂を投入し、内管で砂を打撃(コンパクション)して地盤中に貫入させ、外管を少しずつ引き上げて砂杭をつくる突固め工法で、地盤の支持力の増加と沈下を減少させる効果があります。

深層混合処理工法:高含水比粘性土地盤中にセメントや石灰を投入し、粘性土地盤と混合して原位置で柱体状または壁状に施工して地盤を固結するもので、地盤の沈下やすべり破壊を防止する固結工法です。

問題

お待たせしました。ここで問題です。

1.軟弱地盤の対策工法に関する次の記述のうち、適当でないものはどれでしょうか。
ア:深層混合処理工法は、主としてセメント系の固化材と原位置の軟弱土をかくはん混合することにより、すべり抵抗の増加、変形の制止、沈下の低減、液状化防止などをはかる工法である。

イ:サンドコンパクションパイル工法は、緩い砂質地盤中に棒状の振動機で振動させながら、水を噴射し水締めと振動をすることにより、地盤を締固め、支持力の増加をはかる工法である。

ウ:サンドドレーン工法は、地盤中に透水性の高い砂柱を鉛直に造成することにより、水平方向の排水距離を短くして圧密を促進し、地盤の強度増加をはかる工法である。

エ:押え盛土工法は、施工中に生じる盛土のすべり破壊に対して所要の安定率が得られない場合、盛土本体の側方部を押さえて盛土の安定をはかる工法である。

解答:イ(他工法の説明文となっています)

いかがでしたでしょうか?

早いもので、第5回まで終了しました。

どなたかの参考になっていれば嬉しいです。

さて、いよいよ第6回目の研修会は、模擬試験となります。

今の実力を知ることになります。

恥ずかしい点数だった時は、第6回目のブログは、お休みさせて頂きます。笑

次回を楽しみにお待ち下さい。

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この記事を書いたスタッフ

こてかん
こてかん安全衛生・情報連絡担当
北九州市を愛し、人を愛し、家族を愛し生きる、ラーメン大好き男。

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