コンクリート 低炭素社会にむけて

~信頼と実績で明日を拓く 山本建設~

建設工事においてコンクリートは無くてはならない存在で、数百年前から使用されており化学が進歩した現代においても未だにコンクリートほどの強度で安価な材料はありません。

土木工事においては、側溝・雨水桝(うすいます)・マンホール・ダム・橋脚など様々な用途に使用されております。また建築工事においても鉄筋コンクリートの建物や木造建築物であっても基礎部はコンクリートが一般的です。

  • 「現場打ちコンクリート」:主に現場で型枠を組み、生コンを流し込む。
  • 「コンクリート二次製品」:工場で生コンを練り金型に流し込み、現場まで運ばれる。

コンクリート二次製品は現場打ちコンクリートと比べ品質が安定しており、事前に製造しておくことができるため工期短縮が図れます。しかし金型で製造するため、形状が決まっており現場にそぐわない場合は使用できないのがデメリットとなります。

コンクリートとは

コンクリートとは水・セメント・骨材(砂、砂利)等を練り混ぜて一体化したものでありコンクリートも他の建設材料のように長所と短所を持っています。
重量が重いという一般的に短所とされている事が重力式ダム、標識基礎、擁壁(ようへき)などの場合には逆に長所となります。
使用場所により長所、短所が変わることがありますが下記の通りまとめてみました。

長所

  • どんな形状にもできる。
  • 容易に任意の強度にできる。
  • 耐久性、耐火性に対する抵抗力が大きい。
  • 水密性(密実で均等質な不透水性コンクリートの性質)がある。
  • 施工が比較的簡単である。
  • 材料の入手が容易であり、施工後の維持費をほとんど必要としない。

短所

  • ひび割れを生じやすい。
  • 硬化するのに時間がかかる。
  • 撤去する場合、破壊することが困難である。
  • 重量が大きい。
  • セメントを製造する過程において大量のCO2が排出される。

コンクリートはなぜ固まるのか?

皆さんが疑問に思う、コンクリートはなぜ固まるのか?

について簡単に説明します。

セメントと水が混ざり合うことでセメントを構成する化合物が「水和反応」と呼ばれる化学反応を起こし硬化します。
一般的に下記の構成によって呼び名が変わり下に行くほど強度が高くなります。

  • セメント+水=セメントペースト
  • セメント+水+砂=モルタル
  • セメント+水+砂+砂利=コンクリート
  • セメント+水+砂+砂利+鉄筋=鉄筋コンクリート

このようにいずれも水とセメントが必要不可欠となります。

低炭素社会にむけて

短所でご紹介した通りコンクリートを作る上でかかせない「セメント」は製造過程において大量のCO2を排出しております。日本のCO2総排出量の約4.5%がセメントとなっており建設業では最も多い鉄鋼に次ぐ状況となっております。

しかしながら現代の科学ではコンクリートに頼らざるおえない状況となっている為、関係企業は各社でコンクリートのCO2削減の目標を掲げております。

当社と取引のある会社がCO2削減の取り組みをしておりますので、ご紹介したいと思います。

小倉セメント製品工業株式会社/COCOLOW(ココロウ)

福岡県北九州市に本社を置く小倉セメント製品工業株式会社はコンクリート二次製品メーカーで2046年までにネットゼロ(サプライチェーンでの排出量ゼロ)を宣言し脱炭素に向けた取り組みを積極的に行っている企業です。
産業副産物である高炉スラグや溶融スラグをコンクリートに練り混ぜることでセメント量を減らしCO2の排出を約40%削減することに成功しました。

山本 ハナコ

建設工事に欠かせないコンクリートは法面保護・堤防・ダムなど様々なインフラに使用され私たちの生活を守ってくれています。
しかしながら環境破壊をしている事も事実であり、これからの社会では如何にして自然との共生を図っていくかが、大きなポイントとなります。

小倉セメント製品工業株式会社

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この記事を書いたスタッフ

Kouyu
Kouyu株式会社プロステック 代表取締役
皆さんこんにちは広報担当のKouyuです。

インターネットやSNSの普及で世界中に情報が飛び交い社会が変化するスピードも加速している昨今、建設業界においても例外ではなく私たちも多様化するニーズに対応するべく困惑しながら何とか生き残っております。

皆さんにはブログを通じて私たちが抱えている苦悩や建設業の楽しさを少しでも共有できればと考えております。