循環型社会

~信頼と実績で明日を拓く 山本建設~

建設現場の解体工事にて発生する、がれき類、金属くず、木くず、ゴムくず等は『廃棄物処理法』、『循環型社会形成推進基本法』などの様々な廃棄物関連法があり廃棄物の運搬方法や処理方法について厳しい基準が設けられております。

建設会社は施主様から仕事を請け負った場合、廃棄物の排出事業者となり排出事業者は誤った認識により運搬、処理を行うと厳しい罰則が待ち受けております。
よって産業廃棄物を扱う際には十分に法律を理解するとともに循環型社会に向けて重要な役割を担う立場であることを忘れてはなりません。

廃棄物とは

法では「廃棄物とは、ごみ、粗大ごみ、燃え殻、汚泥、ふん尿、廃油、廃酸、廃アルカリ、動物の死体その他の汚物又は不要物であって、固形状又は液状のもの」と定義されております。
事業活動に伴って生じた廃棄物を「産業廃棄物」
一般家庭より排出される廃棄物を「一般廃棄物」といいます。

全国の産業廃棄物の総排出量は約3億7千万トンであり処理施設は全国で20,800施設あります。
そのうちの約2億トンが再生利用されております。

引用:環境省 産業廃棄物の排出及び処理状況等より

産業廃棄物の許可

他人から委託を受けて産業廃棄物の収集・運搬又は処分を行う場合は産業廃棄物処理業の許可が必要になります。
処理業には普通の産業廃棄物及び特別管理産業廃棄物(アスベスト、水銀など)についてそれぞれ収集運搬業と処分業に区分けされており、それぞれ独立した4種類の許可に分類されます。

  • 産業廃棄物収集運搬業
  • 産業廃棄物処分業
  • 特別管理産業廃棄物収集運搬業
  • 特別管理産業廃棄物処分業

当社では①産業廃棄物収集運搬業の許可を有しております。
したがってアスベストなどを収集運搬すると無許可営業となり5年以下の懲役もしくは1,000万以下の罰金が科せられます。
ちなみに一般家庭から排出される廃棄物は一般廃棄物となり、一般廃棄物処理業の許可が必要となるため、こちらにおいても無許可営業となります。

このようなルールを理解した上で廃棄物を取り扱わないと大変な事になってしまいます。
また許可を得るには法に従った適正な仕事が遂行できるかなどの審査が行われ、欠格要件に該当する場合は許可がおりません。

欠格要件の例

  • 代表者や役員が暴力団員もしくは暴力団員でなくなった日から5年を経過しない者
  • 代表者や役員が過去に犯罪を犯して5年以上経過しない者
  • 債務超過の状態にある会社
  • 代表者や役員が心身の故障により業務を適切に行うことができない者

環境問題

これまでの環境問題は地域、国単位の問題としてとらえられていましたが、経済活動の規模拡大に伴う環境負荷の増大により酸性雨、地球温暖化、オゾン層破壊等の世界的な問題が発生しております。
新たな環境問題への対応として政府は環境基本計画を定めました。

廃棄物関連では以下の内容となっております。

  • 循環資源の利活用、都市鉱山:小型家電リサイクルの推進
  • 廃棄物系バイオマスの活用をはじめとした地域における資源循環:リユース、リサイクルなどの循環資源、再生可能資源を地域で循環利用
  • 食品ロスの削減:食品ロス削減に関する目標の設定、食品ロスの発生量の把握等の推進等
  • 廃棄物の適正処理の推進:廃棄物処理施設の高度化、広域化、集約化、長寿命化、排出事業者責任の徹底、高齢化社会対応等
  • マイクロプラスチックを含む海洋ごみ対策の推進:実態把握調査、回収処理、発生抑制対策、国際連携の推進等

令和3年度の公害に関する住民苦情は全国の受付件数で73,739件あり、そのうち9,867件が廃棄物投棄に関する苦情となっております。
9,867件の内訳は78.8%が一般廃棄物で4.4%が建設系廃棄物となっており苦情件数は一般廃棄物と比べ少ないですが産業廃棄物の場合、投棄量が多く大きな社会問題となります。

引用:総務省 公害苦情調査より

山本 タロウ

私たち山本建設の取り組み

私たち山本建設はコンプライアンスを遵守し循環型社会を目指して日々行動してまいります。

「地盤強化」と「振動低減」を同時に実現し、セメント系固化剤は一切使用せず自然環境に配慮されたD・BOX(ディーボックス)工法で循環型社会に対応した、インフラ構築を実現します。

地盤改良 D-BOX工法
地盤改良工事 D・BOX工法

地盤改良 D・BOX工法

地盤補強と振動低減効果を同時に実現。
地盤補強だけでなく振動や液状化被害の低減性能も備えており、他工法とは一線を画す特徴ある地盤改良工法です。

D・BOX(ディーボックス)工法は一般財団法人日本建築センターより「建設技術審査証明」を受けており、安心してご利用頂ける工法です。

低コスト・大幅に工期短縮が可能でCO2排出量を削減する「PCa+S(ピーシーエー・プラス・エス)」構法で循環型社会を実現します。

PCa + S構法(ピーシーエー・プラス・エス構法)
PCa + S構法(ピーシーエー・プラス・エス構法)

PCa + S構法(ピーシーエー・プラス・エス構法)

PCa+S構法では、あらかじめ工場で製造したコンクリート部材を現場に運び、建設現場にて組み立てをして建物を完成させることで建設費用と建設工期を大幅に抑えられます。

「安全性」・「快適性」・「柔軟性」を実現できる新しい構法技術です。
構法開発元・設計:株式会社 加藤建築事務所

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この記事を書いたスタッフ

Kouyu
Kouyu株式会社プロステック 代表取締役
皆さんこんにちは広報担当のKouyuです。

インターネットやSNSの普及で世界中に情報が飛び交い社会が変化するスピードも加速している昨今、建設業界においても例外ではなく私たちも多様化するニーズに対応するべく困惑しながら何とか生き残っております。

皆さんにはブログを通じて私たちが抱えている苦悩や建設業の楽しさを少しでも共有できればと考えております。